本文へスキップ

AIでWeb制作の仕事はどう変わった?制作歴22年で感じること

うぇぶわんこ うぇぶわんこ

文章も画像もコードもAIが作れるなら、Web制作者の仕事って、もうなくなるんですかワン?

さとけん さとけん

作り方はかなり変わりました。でも、22年やってきて感じるのは「変わった仕事」と「今も変わらない仕事」がある、ということです。

私がWeb制作の仕事を始めたのは2004年ごろです。

当時は、デザインを見ながらHTMLやCSSを一つずつ組み、分からないことがあれば書籍や検索結果をたどって調べていました。
現在はAIに相談すると、文章の下書きもコードの候補も数秒で返ってきます。

それでも、ホームページを作るうえで大切な部分は、以前とそれほど変わっていません。

この記事では、制作歴22年のWeb制作者として感じている「AIで変わった仕事」と「今も変わらない仕事」を、率直にお話しします。

この記事でわかること

  • AIによって速くなったWeb制作の作業
  • AIを使っても人が決める必要があること
  • 22年間変わらないホームページ制作の中心
  • 地域の医院や企業でのAIと人の役割分担
  • これからWeb制作者に求められる役割

AIが登場して、Web制作の仕事はなくなったのか

AIが文章を書き、画像を作り、コードまで提案するようになりました。少し前なら数時間かかった作業が、数分で形になることもあります。「これなら制作会社やフリーランスへ依頼しなくても作れるのでは」と感じるのは、自然なことだと思います。

実際、Web制作者が手を動かす範囲は変わりました。以前と同じ方法だけを続けていては、時間の使い方も提供できる価値も変わりません。ただ、速く作れるようになったことと、伝わるホームページを作れることは同じではありません。

私自身もAIを、文章の整理、構成案、コードの確認、画像の方向性を考えるときに使っています。便利だから使う。そのうえで、どこを任せ、どこを自分で判断するかを分けています。

Web制作の流れは、大きく変わった

以前のWeb制作は、まず自分で案を考え、手を動かして形にし、分からない点が出てから調べる流れが中心でした。今は作業を始める前にAIへ相談し、複数の方向性や確認項目を出してもらえます。

  • ページ構成の抜けを確認する
  • 見出しや文章のたたき台を作る
  • デザインのモチーフや別案を考える
  • コードの候補やエラーの原因を探す
  • 公開後の発信内容を媒体ごとに整理する

白紙の状態で長く悩む時間は減りました。最初の案が早く見えるので、「この方向は違う」「ここは使えそう」と、具体的に考え始められます。作る前の準備と、作った後の比較が速くなったことは、大きな変化です。

0から1のたたき台が、爆速になった

AIが特に得意なのは、最初の案を出すことです。たとえば医院のトップページを考える場合、「初めて受診する人が知りたい情報」「予約前に不安になりやすいこと」「必要になりそうなページ」を短時間で並べられます。

文章も同じです。何もないところから一文目を考えるより、下書きを見ながら「この言葉は普段使わない」「この説明では診療の特徴が伝わらない」と直す方が進めやすいことがあります。デザインでも、配色や構図の方向性を複数並べ、比較の材料にできます。

ただし、案が早く出ることと、その案が正しいことは別です。AIが20案を出しても、採用する理由がなければ、選択肢が増えただけになってしまいます。たたき台を完成品として扱わないことが、使いこなす最初のポイントです。

コーヒーが冷める前にAIが複数のWebページ案を出し、驚くWeb制作者

調べる・試す・直す時間が短くなった

コーディングでは、実装方法の候補やエラーの原因をAIへ尋ねられます。知らない技術の概要をつかみ、小さなコードを試すところまでが速くなりました。文章でも、長い説明を整理したり、専門用語をやさしい言葉へ置き換えたりできます。

以前は調べるだけで時間を使い切ることもありました。今は候補へ早くたどり着けるので、その時間をスマートフォンでの見え方、文章の順番、問い合わせまでの分かりやすさなど、別の確認へ回せます。

一方で、AIが返すコードは、そのサイトの設計や更新方法まで理解したうえでの答えとは限りません。たまたま動くコードを追加した結果、別の場所へ影響が出ることもあります。速く試せるようになったからこそ、既存の仕組みと合っているかを確かめる力が必要です。

AIを使えば使うほど、人が決めることが増えた

AIを使う前は、一つの案を作ること自体に時間がかかりました。今は複数案を出しやすい分、「どれを選ぶか」「何を捨てるか」「なぜこの順番にするか」という判断の比重が高くなっています。

たとえば、医院のホームページへ「安心」「専門性」「通いやすさ」をすべて同じ強さで載せると、結局どの特徴も印象に残らないかもしれません。誰に一番来てほしいのか、受診前に何を不安に感じるのかを踏まえ、優先順位を決める必要があります。

選択肢が増えるほど、判断の軸が必要です

AIは案を増やすことは得意です。しかし、その事業者が今どの課題を優先するべきかまでは、入力された情報だけで決めきれません。目的を決めるのは、今も人の仕事です。

AIがたたき台を作り、人が目的を決めて確認し、ホームページを公開する役割分担
AIはたたき台、人は目的・判断・確認を担当し、公開できる形へ整えます。

誰に何を伝え、どう動いてほしいかは変わらない

ホームページ制作で最初に考えることは、22年前も今も同じです。誰に見てほしいのか、何を伝えたいのか、見たあとに予約、相談、問い合わせなど、どの行動へ進んでほしいのかを整理します。

見た目が整っていても、初めて来院する人が診療時間を見つけられない。サービス紹介が詳しくても、相談方法が分からない。これでは、事業者が伝えたいことと、利用者が知りたいことがつながっていません。

AIへ「きれいなホームページを作って」と頼めば、それらしい案は出てきます。ただし「枚方市で初めて税理士を探す小規模事業者が、対応内容と費用の考え方を知り、相談できるようにする」のような目的は、事業者への聞き取りから見つけるものです。

技術が変わっても、ホームページを見るのは人です。迷わず情報を見つけられるか、不安が減るか、次の行動へ進みやすいか。この視点は変わりません。

その医院・会社らしさは、現場の中にある

AIは一般的な情報をまとめるのが得意です。そのため、材料が少ないと「地域に根ざした丁寧な対応」「一人ひとりに寄り添う」といった、どの医院や会社にも当てはまりそうな文章になりやすい面があります。

その事業者らしさは、格好よい言葉より、普段の行動に表れます。歯科医院なら、治療前に画像を見せて説明する、子どもが診療台に慣れるところから始める。税理士事務所なら、相談後に必要な資料を一覧で渡す。こうした話は、現場の人に聞かなければ分かりません。

Web制作者が会話の中から具体的な行動を拾い、ページで伝わる形へ整理する。AIが登場しても、この役割は残っています。むしろ一般的な文章を簡単に作れるようになった今ほど、その会社にしかない具体的な事実が大切になっています。

公開前の確認と、品質への責任は人に残る

AIが作った文章やコードは、自然に見えても間違っていることがあります。実際には行っていないサービス、異なる料金や営業時間、存在しない実績が混ざっていないか。コードなら、スマートフォン、異なるブラウザ、キーボード操作でも問題なく使えるかを確認します。

  • 掲載情報が事実と一致しているか
  • 業種ごとの表現ルールに問題がないか
  • スマートフォンでも読みやすく操作しやすいか
  • 予約や問い合わせまで迷わず進めるか
  • 更新後に別のページへ影響が出ていないか

「AIが作ったから」と説明しても、公開された情報を見る人には関係ありません。最終的に公開してよいかを判断し、問題があれば直す。この確認と責任は、道具が変わっても人に残ります。

地域の医院や企業では、AIと人をどう分けるか

AIにすべて任せる必要も、まったく使わない必要もありません。まずは間違っても戻しやすく、最後に人が確認できる作業から使うと取り入れやすいです。

事業者自身で文章の案を作り、Web制作者が構成と表現を整える方法もあります。反対に、聞き取りだけ人が行い、整理の途中でAIを使うこともできます。大切なのは、AIを使ったかどうかではなく、公開前に必要な判断ができているかです。

これからのWeb制作者は、作る人から判断を支える人へ

Web制作者の仕事がなくならない、と言い切りたいわけではありません。決まった文章を入れ、決まった形へ組み立てるだけの作業は、これからさらに自動化されると思います。

一方で、相談内容を整理する、言葉になっていない強みを見つける、情報の優先順位を決める、公開できる品質へ整える仕事は残ります。Web制作者の役割は、手を動かす量だけでなく、依頼者と利用者の間に立ち、判断を支えることへ重心が移っています。

22年間で、制作に使うソフトも、画面の大きさも、求められる技術も何度も変わりました。そのたびに新しい道具を覚えてきました。AIも、その延長にある大きな変化だと捉えています。

AIで短くできた時間を、話を聞くこと、別の案を比べること、スマートフォンで使いやすいか確かめることへ回す。そうできれば、AIはWeb制作者の仕事を薄くする道具ではなく、考える時間を増やす道具になります。

まとめ|変わったのは作業方法、変わらないのは目的と判断

AIによって変わったWeb制作の仕事は、次のような部分です。

  • 最初のたたき台を作るまでの速さ
  • 複数案を出して比較する方法
  • 調べる、試す、修正するまでの時間
  • 文章、画像、コードを作る工程

一方、今も変わらない仕事があります。

  • 誰に何を伝えるかを決める
  • その事業者らしい具体的な情報を見つける
  • 利用者が迷わず使えるように整える
  • 事実と品質を確認し、公開を判断する

AIか人か、どちらか一方を選ぶ話ではありません。AIの速さと、人の判断を組み合わせることが、これからのホームページ制作では大切になります。

Contact AIをどこに使うか、
ホームページの目的から整理できます

「AIでホームページを作ってみたが、このまま公開してよいか分からない」「自分で作る部分と、Web制作者へ頼む部分を分けたい」「今のホームページをAIも活用しながら見直したい」。そのような段階からでも大丈夫です。

KU NEL WEBLEでは、AIを使うこと自体を目的にせず、誰に何を伝えたいか、今どこで困っているかをお聞きしたうえで、使える部分と人が確認したい部分を整理します。

こんな相談からでも大丈夫です

  • AIで作った文章やページを見てほしい
  • ホームページ制作にAIをどう使えるか知りたい
  • 自社らしい内容へ整えたい
  • リニューアルするべき箇所を整理したい

大阪府枚方市を拠点に、地域の医院、士業事務所、お店、中小企業のホームページ制作、リニューアル、運用、AI活用のご相談をお受けしています。相談内容がまだまとまっていなくても、気軽にお問い合わせください。

Webサイト制作・リニューアルのご相談

見た目だけでなく、
更新しやすいWebサイトを制作します。

KU NEL WEBLEでは、デザイン・コーディング・WordPress実装・スマホ対応・アクセシビリティまで含めて、長く使いやすいWebサイト制作を行っています。新規制作やリニューアルをご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

KU NEL WEBLEに相談する

Related 関連記事