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AIで作ったWebデザインはなぜ「AIっぽく」見えるのか?

AIでWebデザインの案を作ると、短時間でもかなりきれいな画面が出てくるようになりました。
私自身も、実際のWeb制作でレイアウトやイラスト、見せ方を考えるときにAIを使っています。

ただ、そのまま使おうとすると、「きれいだけど、なんとなくAIっぽいな」と感じることがあります。

私が気になるのはAIを使ったこと自体ではなく、カード、装飾、余白、文字サイズなどが「それっぽく整いすぎる」ことで、そのサイトならではの理由が薄くなってしまうことです。

この記事では、実際にAIでデザイン案を作る中で感じる5つの「AIっぽさ」と、そこから人がどう整えているのかを紹介します。

この記事でわかること

  • AIで作ったWebデザインに「AIっぽさ」を感じる理由
  • カード・装飾・余白・情報の優先順位で起こりやすいこと
  • 「きれいだけど自分たちらしくない」と感じたときの見方
  • AIのデザイン案を人がどう整えているのか
  • KU NEL WEBLEで実際にAI案を調整した例

実際にAIでデザイン案を作って感じる5つの「AIっぽさ」

AIや指示の仕方によって結果は変わるため、「AIなら必ずこうなる」という話ではありません。 あくまで、私自身がWeb制作でAIを使っていて感じる傾向です。

1.全部カードにすると、本当に分かりやすい?

AIのデザイン案では、文章、特徴、サービス、数字、アイコンなどが、四角いカードの中に整理されることがよくあります。

カード自体は便利な表現です。3つの特徴を並べたいときなど、私自身も普通に使います。

ただ、ページのあちこちがカードになると、「ここ、本当に囲う必要があるのかな?」と思うことがあります。

すべてを同じ形で囲うと、きれいには見えても、逆に全部が同じ重要度に見えてしまいます。 AI案を見るときは、カードの角丸や色を調整する前に、そもそもカードにする必要があるのかを確認するようにしています。

2.そのグラデーションや装飾、本当に必要?

特に「AI」「テクノロジー」「未来」といったテーマでは、次のような表現が入ることがあります。

  • 青や紫のグラデーション
  • ぼんやりした発光
  • 背景に浮かぶ丸
  • 細いライン
  • 小さなアイコン

最初に見ると、かなり格好よく見えます。でも、一つずつ見て「これは何のためにあるんだろう?」と考えると、なくても困らないものが意外とあります。

グラデーションや装飾を使うことが問題なのではありません。 「AIが提案したから使う」のではなく、「このサイトに必要だから使う」になっているか。 そこを見ることが大切だと思っています。

3.きれいに整いすぎると、メリハリがなくなる

AI案を見ていると、「ちゃんと整っているのに、なぜか印象に残らない」と感じることがあります。

見出しと本文のサイズには差がある。余白も取られている。それでもページ全体を見ると、同じリズムでずっと続いているように見える。

Webページでは、すべてを同じ強さで見せる必要はありません。ここは大きく見せたい。ここは静かに読んでもらいたい。ここで一度区切りたい。 役割が違えば、文字の大きさや余白も変わります。

整っていることと、伝わりやすいことは同じではありません。

4.「一番見てほしいもの」が見えなくなる

これは、私が特に重要だと感じている部分です。Webデザインでは、情報をきれいに並べるだけではなく、何を最初に見てもらうのかを決める必要があります。

例えば医院なら、診療内容、診療時間、アクセスを知りたい人がいます。お店なら、商品やサービスだけでなく、雰囲気や営業時間を確認したい人もいます。企業サイトなら、サービス内容や実績を先に見せたい場合があります。

サイトによって優先順位は違います。AI案はそれぞれの情報をきれいに整理してくれますが、全部が同じくらい整っていることで、逆に「一番見てほしいもの」が弱くなることがあります。

デザインを整える前に、「このページで最初に伝えたいことは何なのか」を決める必要があります。

5.きれいだけど「この会社らしさ」がない

私が一番「AIっぽい」と感じるのは、最終的にはここです。

画面としては成立している。色もきれい。レイアウトも崩れていない。 でも、「この会社だから、このデザインなのか?」「このお店だから、この写真なのか?」と考えると、少し弱い。

どんな会社のロゴや文章を入れても成立しそうなデザインは、きれいではあっても、その会社らしいデザインとは少し違います。

AIは「それっぽいWebサイト」を作ることはかなり得意になっています。だからこそ、人が最後にその会社やお店の文脈へ戻す作業が必要だと感じています。

AIで作ったWebデザインに感じる5つの特徴を整理した図
カード・装飾・均一なリズム・優先順位・その会社らしさの5つを整理

「きれいだけど、うちらしくない」と感じたら

これはWeb制作者だけの話ではありません。

ホームページを依頼する側でも、制作会社やAIツールから出てきたデザインを見て、「きれいなんだけど、なんとなく自分たちらしくない」と感じることがあるかもしれません。

そんなとき、その感覚を無理に「プロが作ったから大丈夫」と片付けなくてもいいと思います。

見てほしいのは、例えば次のような部分です。

  • なぜこの医院だから、この見せ方なのか
  • なぜこのお店だから、この写真なのか
  • なぜこの会社では、この情報を大きく見せているのか

どんな業種のサイトに置いても違和感なく成立するデザインなら、まだその会社らしさを入れられる余地があるのかもしれません。

私はAIのデザイン案をこうやって整えています

AIから案が出てきたとき、私は細かな色や角丸から直すことはあまりありません。まず、もっと大きな部分から確認します。

最初に「何を一番伝えたいのか」へ戻る

最初に見るのは、この場所で一番伝えたいものは何か。です。

見出しなのか。写真なのか。サービス内容なのか。問い合わせボタンなのか。 ここが曖昧なままでは、どれだけ細かなデザインを調整しても、画面全体がぼんやりします。

「何となく違う」と感じたときほど、デザインを足すのではなく、一度サイトの目的へ戻ります。

何を足すかより「何を削るか」を考える

AIっぽさをなくそうとすると、「もっと個性的な装飾を追加しよう」と考えたくなるかもしれません。でも私の場合は、逆のことの方が多いです。

  • カードを一つ外す
  • 背景の丸をなくす
  • アイコンを減らす
  • 色を一つ減らす
  • 文章を短くする

AIっぽさをなくすために何かを足すのではなく、余計なものを削る。 そうすると、本当に伝えたいものが見えやすくなることがあります。

余白と大きさに強弱をつける

全体が均一に感じる場合は、文字サイズや余白を見直します。

重要な見出しは大きくする。補足情報は少し小さくする。セクションが切り替わる場所では余白を広く取る。ひとまとまりとして読んでほしい要素は距離を近づける。

余白は単なる空いている場所ではありません。情報同士の関係や優先順位を伝えるためのものでもあります。

それでもAIでデザイン案を作るのは便利

ここまで「AIっぽさ」について書いてきましたが、私はAIをデザインに使うことにはかなり肯定的です。

一番の理由は、検討できる案を一気に増やせること。

以前なら、一つの案を作るだけでも時間がかかりました。AIを使えば、「もっとシンプルなら?」「別のレイアウトなら?」「イラストを中心にしたら?」と、短時間で違う方向を試せます。

そのまま使える案もあれば、一部分だけ参考にすることもあります。自分一人では考えなかった構図が出てくることもあります。

私にとってAIデザインは、完成品を作ってもらうものではなく、最初のたたき台をたくさん作ってもらうものに近いです。

AIによってデザインを考えなくてよくなったのではなく、考える場所が変わったと感じています。

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AIでWeb制作の仕事はどう変わった?制作歴22年で感じること

「AIっぽさを消す」ことが目的ではない

この記事では「AIっぽさ」という言葉を使っています。ただ、実際の制作で「AIを使ったことが分からないようにしよう」と考えているわけではありません。

見る人にとって大切なのは、次のようなことです。

  • 必要な情報が見つけやすいか
  • その会社やお店らしさが伝わるか
  • 安心して問い合わせや来店につなげられるか

カードが一番分かりやすければカードを使います。グラデーションがそのサイトに合うなら使います。反対に、理由がなければ削ります。

「AIっぽくないデザイン」を目指すのではなく、そのサイトに合ったデザインを考える。

その結果として、「AIで作っただけの画面」から「そのサイトらしいWebデザイン」へ変わっていくのだと思います。

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AIでホームページを作れば、制作会社はもう必要ない?

AIがつくるのではなく、AIと一緒につくる

AIを使うことで、Webデザインの最初の案を作るスピードはかなり速くなりました。複数案を比較したり、自分では思いつかなかった構図を探したりするのにも便利です。

一方で、出てきたものをそのまま採用するとは限りません。

AIが「作る作業」を手伝える範囲が広がるほど、これからはどの案を選ぶのか、何を残して何を削るのか、そのサイトに本当に合っているのかを判断することの重要性が、さらに大きくなっていくのかもしれません。

KU NEL WEBLEでも、AIにWebサイトを「作ってもらう」というより、これまでの制作経験を土台にしながら、AIと一緒により多くの案を考えるという使い方をしています。

AIだから良い。AIだからダメ。ではありません。

便利なところは使いながら、最後はそのサイトを見る人と、運営する人にとってどうなのかを考える。

それが、今の私が考えるAIとWebデザインのちょうどいい付き合い方です。

Contact 「きれい」だけで終わらないホームページを、一緒に考えます

「どんなデザインが自分たちに合うのか分からない」「AIを使った制作でも、最後はきちんと人に見てほしい」といった段階でも大丈夫です。

KU NEL WEBLEでは、事業の内容やホームページで伝えたいことを整理しながら、AIも活用して複数の方向を検討し、最後は目的に合わせて人が判断・調整して制作しています。

こんな段階からでもご相談いただけます

  • ホームページのデザイン方向がまだ決まっていない
  • 既存サイトを自分たちらしいデザインへ見直したい
  • AIを使ったWeb制作がどんな進め方になるのか知りたい
  • 見た目だけでなく、情報の優先順位から整理したい

まだ具体的な仕様が決まっていなくても、お気軽にご相談ください。

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